ホウ素中性子捕捉療法BNCTに用いられる中性子照射装置の品質保証に関する論文がJournal of Radiation Research誌に掲載されました。

BNCTに用いられる照射場は中性子とガンマ線の混合であり、通常リニアックで実施されるQA等の手法では、照射場の品質を十分担保しているのかどうかを判断するのに困難なところがありました。 今回掲載された論文は、当院で採用している品質保証の手順を詳細に報告するものであり、今後ビーム劣化のない中性子照射装置*での標準的な品質保証手法になると考えられます。本内容の一部はすでに日本中性子捕捉療法学会/日本放射線腫瘍学会公認ガイドライン「加速器BPA-BNCTに係るガイドブック(2019年)」に掲載されています。

* 照射に伴って経時的に中性子ビームが劣化する装置では別の評価方法が求められます)