当センターでは、これまで本邦の原子炉で実施されてきた治療方法をベースに、ホウ素中性子捕捉療法の効能を最大限に高める高品質な治療を提供します。


 
■ 治療日前の検討

① FBPA-PET/CT検査

腫瘍にホウ素製剤が取り込まれることを確認するために、治療当日までに、創薬サイクロトロン研究センターにおいてFBPA-PET/CT検査を受けていただきます。
(取り込みの程度によっては治療の予定が一旦キャンセルとなることもあります。)

② 治療プランの立案

担当医が最新のCTやMRIを用いて腫瘍の位置や性状に合わせた最適な治療プランを立てます。

③ 最適な治療姿勢の決定

再度病院を受診いただき、治療台の上で治療プランをもとにして治療の姿勢をとってもらい、最適な治療姿勢を決定します。

④ 固定用マスクの作成とCT撮影

治療の姿勢が決まったら、姿勢を固定するためのプラスチックのマスクを作製し、マスクに固定された状態でCTを撮影します。

⑤ 治療プランの作成

CTをもとに担当医が本番のための治療プランを立てます。


 

 
■ 治療当日

① 診察

簡単な診察を行います。

② ホウ素薬剤の点滴

点滴や尿道カテーテルを装着し、ホウ素製剤の点滴を開始します。

* ホウ素製剤は抗がん剤や他の医薬品と比べて、薬そのものによる副作用の頻度はとても低くなっております。ただし、体質によっては、かゆみ、吐き気、血圧低下などといった症状が出ることもあります。

③ 治療姿勢の再現とマスク固定

点滴開始から1時間ほど経ったところで、ベッドから治療台に移動し、治療の姿勢を再現しマスクで固定されます。

④ 治療開始

点滴開始より2時間を前に照射室に移動します。治療室において採血をしたのち、治療が開始されます。

* 治療中は音楽を聴きながら、治療室の外にいるスタッフと会話することもできます。

⑤ 治療終了

治療はおよそ1時間以内に終了となります。

治療後は副作用への加療や経過観察のため、およそ1週間入院となります。

 


治療の仕組み

METHOD OF TREATMENT

適応疾患

TARGET DISEASE

治療の流れ

FLOW OF TREATMENT

副作用について

TARGET DISEASE